松岡直也さんってご存知でしょうか?
日本のラテン音楽の世界では第一人者です。
2014年に惜しくもお亡くなりになってしまいましたが、享年76歳の間際まで現役で音楽活動をなされた稀代のピアニストでした。
The September Wind
作曲された有名なところでは中森明菜さんがレコード大賞を受賞した曲「ミ・アモーレ」があります。
松岡さんと同年に大好きだった叔父を奇しくも同じ年齢・病気で亡くしており、更には晩年の松岡さんは鮎釣りに傾倒していたそうですが、同じ鮎釣りが好きだった叔父に釣りを教えて貰ったことなど‥松岡さんの音楽を聴くと様々な想いがオーバーラップします。
松岡さんの音楽との出会いは、大学2年生の時に音楽に詳しい友人(現在もジャズレーベルの会社に勤務しています。)に勧められたことがきっかけとなり、今でも車の中で良く聴いています。
大学在学中の私はカッコよくいうと「自分探し」の時にあって、ユースホステル部に所属し、旅を通して自分を見つめる時間を意識的に作っていた時でした。
そんな時に松岡さんの物悲しくも熱く、時に南国の太陽にさらされ全て忘れられるようなピアノの旋律が、心に染み入る想いがして夢中になってレコードを買い漁り、コンサートやライブハウスにも足繁く通ったものでした。
亡くなる数年前に楽曲「ひまわりの丘」について、自身の思い出を氏のサイトに投稿したところ、なんと直接ご本人から返信を頂いたことが、何よりも嬉しく興奮したことを今でも鮮明に思い出します。
松岡さんの音楽は極めて実験的な要素も多く、リリースされた時には違和感を感じていても、数年後に聴き直して好きになる曲が多く、先見の明があった方だと思います。
ギターリストですとライ・クーダーが世界中の埋もれた音楽を掘り起こし、それが数年後にムーブメントが起こる現象に似ています。
テックスメックスや沖縄の民族音楽だって一般に知られる以前にライ・クーダーによって取り上げられていますからね。
今日ふと松岡さんの音楽にまつわる思い出が過ぎることがあったので、スニーカー以外のw話題を投稿させて頂きました。