せっちも 徒然雑記

50代半ばの全然不惑じゃない道楽親父が、思い付いたことをただ徒然記するブログです。

American Conscience! New Balance M1300 CLS

 American Conscience(アメリカの良心)と聞いて何をイメージしますか?

 私達日本人はアメリカに対しある種の憧れを抱いてきた人が多いと思います。

 当然近代史を踏まえ賛否両論あり、疑問を呈する方が大多数いることも理解しています。

 しかし今や日本とアメリカの切っても切れないほどの連携が、世界秩序(秩序を維持するには、経済力が不可欠だとの視点からです。)維持にも不可欠になりつつあることも現実です。

 私も少年期から洋画や洋楽、本などの様々な媒体を通して、アメリカに漠然とした憧れを抱いてきた一人だと思っていますが、ニューバランス M1300CLSなんかを 眺めているとなんとなく感じ入るものがあります。

 アメリカという国には 様々な宗教が存在しますが、やはりキリスト教が大多数を占めます。しかしアメリカの特色としてクリスチャンの多くに、プロテスタントと呼ばれる宗派の方が多いと言われています。

 このブログの主旨に外れてしまいますので、簡単な主観で記したいと思いますが、このプロテスタントと呼ばれる人々はキリスト教原理主義、純粋にキリストの教えを守ろうとする人達です。

 彼らは非常に生真面目で、自身や家族仲間に対して誠実であろうとし、自身の人生・仕事に真摯に 実直に向き合う姿勢から、過去に於いては アメリカは物作りの国として認知されるようになります。

 アメ車やジーンズなどの衣類、家具などの調度品に至るまで、現在もビンテージ ブームに乗って、当時に生産された物が再評価される所以となっていると思います。

 このニューバランスという会社にも、そのようなアメリカの良心のようなものが垣間見ることができます。当然現在では生産拠点を人件費の安い国に移行し 生産ラインを設けていますが、これはどのスニーカーメーカーも同様で、ナイキに至っては、創業以来自社工場を有していません。(良い商品をより安くという一貫した創業理念は素晴らしいと思います。)

 しかしニューバランスだけは、一部にアメリカ工場を残し、昔ながらの職人さんの手作業による生産ラインを有しており、また近年では イギリスにも同様の生産ラインを作って、スニーカーとはいえ靴作りの伝統を継承しているのです。

 日本も言わずと知れた物作りの国であることから、私達の精神性の深いところで、共鳴するものが少なからずあるものと考えます。

 古着やビンテージ で騒いでる国って日本くらいですしね。w

 New Balance M1300 CLS

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 かのラルフローレンが、スニーカー界のロールスロイスと評し、有名になったスニーカーの現行モデルです。

 今回敢えてスニーカーの名称の後にCLSと識別表記を付けたのは、このM1300には ニューバランス日本法人企画のM1300JPというM1300が世に出た1985年当時のディティールを 忠実に再現されたものが、5年毎に復刻発売されており 凄まじいばかりのプレミアが付くアイテムになっているからです。

 私の弟が所有しており ちょっと悔しいですがw、こちらのCLSだって負けていないと思っています。f:id:sechimo_getao:20191021153946j:image

 なぜなら先の1300JPを生産するにあたり、アメリカ生産ラインの職人さん達と企画を進める過程に於いて、日本側関係者との間に相当激しいやり取りがあったと聞いているからです。

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 アメリカ側の職人さん達にとって、過去の技術やディティールで製作することは、現在の消費者に最高の商品を提供していこうとする良心やプライドが許さなかったのではないかと想像を駆り立てます。

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 結果的には日本法人側の思惑通り、3万円を超える価格設定にもかかわらず プレミアが付くほどの大ヒットとなり、日本法人側のマーチャンダイジングの優位性が示されることになりましたが、いずれにしても アメリカと日本のそれぞれの立場での、物作りや伝統に対する姿勢や考え方の融合の結果であると思います。

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 2015年のM1300JPの5回目となるリリースが、エアマックス95 の20周年記念復刻と重なり 右往左往混乱した結果、結局どちらも手に入らなかったことは 非常に残念でしたが、改めてM1300CLSの素晴らしさを認識した次第です。

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 でも2020年こそは必ず‥‥(諦めの悪いアラフィフですw)