せっちも 徒然雑記

50代半ばの全然不惑じゃない道楽親父が、思い付いたことをただ徒然記するブログです。

西海岸の風… adidas L.A.Trainer

 現在、海外で日本の80年代から90年代のシティポップと呼ばれるジャンルの音楽が注目されているそうです。

 具体的な楽曲としては、竹内まりやさんの「プラスティックラブ」や、松原みきさんの「真夜中のドア」などをはじめとした、私の学生時代から20代にかけて流行った音楽が、海外の音楽ファンによって発掘され、再評価されているとのことで、リアルタイムでそれらの音楽に触れてきた身としては本当に嬉しい限りです。

 海外から発信されていることからも、ノスタルジーブームというよりは、良いものは良いといった本物嗜好にあるものと考えられ、特に邦楽の楽曲にみられる編曲のクオリティの高さや、そのマニアックなまでのこだわりは、以前から、もっと評価されても良いのかななどと感じていました。

 私の中では、サザンオールスターズの「C調言葉に御用心」などは、編曲の最高傑作のひとつと考えていまして、毎年夏になると車の中で聴いていますが、一見シンプルな曲なのに、未だに新しい発見があることと、飽きのこない普遍性は、日本人ならではの、こだわり抜いた編曲があってのことだと思います。

 そんな考えを巡らしていたとき、いつも閲覧しているスニーカーの情報サイトに、アディダス L.A.トレーナーが6年ぶりに復刻する記事がアップされました。

 今年に入ってすでに3足のスニーカーと、ストレートチップを新調していましたので、しばらくは、かみさんの目を逃れるために自重しようと思っていたのですが、6年前の復刻時に購入しなかったことを悔やんだ記憶が蘇り、もう我慢ができず、発売日の発売時間を待って、アディダス公式サイトで、ポチッとしてしまいました。😫

 adidas L.A.Trainer

f:id:sechimo_getao:20220624105134j:image

 なんと商品が届いたのが、翌日の土曜日の朝!早速履いて家族と東京亀戸の船橋屋に、期間限定の紫芋のおしるこを目当てに出かけ、道すがら新小岩のアーケードで昼食と散策‥‥車での外出でしたが、それでもけっこう歩きまして‥

f:id:sechimo_getao:20220625100252j:image

f:id:sechimo_getao:20220624105057j:image

 やっぱりアディダスは軽い!軽いだけでなく適度なクッション性と安定感!

f:id:sechimo_getao:20220624105114j:image

 見た目はちょっとクラシックでベーシックなデザイン。

f:id:sechimo_getao:20220625012331j:image

 踵にフランケンシュタインの首にあるネジ?のようなピン3本w‥以外は、至って普通のスニーカーなんです。🥶

f:id:sechimo_getao:20220625091705j:image

f:id:sechimo_getao:20220624105244j:image

 ピンを入れ替えることで、クッション性能を自分好みに調整できるバリオ・ショック・アブソープション・システムは、当時は画期的システムで、可変的にクッション性能をカスタマイズできるシステムって、後にも先にも、L.A.トレーナーだけです!

f:id:sechimo_getao:20220625012351j:image

 写真からは伝わりづらいですが、メッシュ部が透けて見えてしまうほど、通気性は極めて良好です。

f:id:sechimo_getao:20220625012655j:image

 今復刻は6年前ほどの盛り上がりはみられませんが、それでも名作と呼ばれるスニーカーは、時を経ても色褪せない存在感があります。

f:id:sechimo_getao:20220625012543j:image

 80年代に世に出た当初は、ロサンゼルス トレーナーとネーミングされていましたが、その名のとおり、都会的でアメリカ西海岸の風を感じるL.A.トレーナー…

f:id:sechimo_getao:20220624105340j:image

 飾らず、普通に、でも程良い個性と上品さ…、涼しげな夏の大人の足元を演出できたら良いなぁ…😑

おじさんの夏スニーカー adidas Foram 84 Low Minimalist Icon

 コロナ禍も一応の落ち着きがみられるようになり、未だ世界情勢は混沌としているものの、街に活気が戻りつつあることが、休日の高速道路の渋滞状況に現れるようになってきました。

 私も晴れた休日には、何故かウキウキとした気持ちになり、ちょこっとでも、人混みを避けながらでも出かけたい衝動に駆られるようになります。

 これから夏を迎えるにあたって、夏に履きたいスニーカーに想いを馳せていましたが、以前にも書いたように、私の中で夏はアディダスのイメージができてしまっていることから、現在所有しているアディダスのスニーカー達を眺めながら、今年はどうしようかと考えを巡らせていました。

 「夏スニーカー」とネット検索すると、キャンパス素材やメッシュ素材のスニーカーが数多くヒットしますが、60近いおじさんには、かっこよく履きこなす自信が持てず、やはりアディダスのヘリテージなモデルを素足で履く(実際は素足にみえるスポーツソックスを着用するヘタレなせっちもですw)方が、イメージ的にもピッタリだし、大人の余裕みたいなのを演出できるかな?なんて考えていました。

 その中でも特に、昨年手に入れたアディダス イタリアの一枚革の履き口が、脚元スッキリにみせられることに、もう一足一枚革のスニーカーがあっても良いかなと考えるようになりましたが、いざ一枚革のスニーカーを探すとなると、オニツカタイガーのメキシコ66だったり、ソールがペッタンコなランニングモデルが多く、もう少しソールに安定感のあるものをと探し続けていたのですが、なかなかイメージに合うスニーカーが見つからずにいたのです。

 そんなとき、ふとイタリアを譲ってくれた友人が、今一番のお気に入りだという、アディダス フォーラム 84 ロー ミニマニスト アイコンというスニーカーを思い出して、ネットで色々調べてみた結果、バスケットシューズであるフォーラムをもとに、余計な要素を限りなく排除してミニマムに仕上げたコンセプト製品であることが判明し、一体どのようなスニーカーなんだろうという好奇心が日に日に増して行き、いつのまにかその好奇心は、自制できないくらいの所有欲に変わっていったのでした。😅

 adidas Foram 84 Low Minimalist Icon

f:id:sechimo_getao:20220602154303j:image

 しかし、購入を決意したものの、企画製品である当スニーカーはすでに、アディダスサイトでは、私に合うサイズは在庫切れになっており、ネットで散々探して、ようやく買い付け代行業者さんで購入することができることがわかり、ちょっと高くついてしまったものの、途中でのサイズ変更などに、速やかできめ細かな対応から、安心して手に入れることができ、なんと便利な時代になったんだろうと改めて感銘を受けた次第です。

f:id:sechimo_getao:20220602154354j:image

 余計なものを極限まで削ぎ落とし‥縫製までも最小限に設計されたというこのスニーカー、足を通してのファーストインプレッションは、えっ?これバッシュ?というくらい柔らかい履き心地にびっくりしました。

f:id:sechimo_getao:20220602162425j:image

 余計なパーツを極限まで減らしたことから、本来のバッシュとしての機能は潔く諦め、その分を上質な革を使用することで、柔らかく足にまとわりつくような、それでいてバッシュ特有のしっかりと厚みのあるソールが安定感をもたらし、今までに経験のない独特の履き心地を生み出しています。

f:id:sechimo_getao:20220602162450j:image

 一枚革というより切りっぱなしな感じの履き口は、足首周辺に絶妙なフィット感があり、素足で履くとさらに心地良さが増してきます。

f:id:sechimo_getao:20220602162517j:image

 上質な革のアッパーは白を基調としており、クールグレーの起毛革のラインアクセントが、夏スニーカーの条件としての涼しさを十二分に演出することに成功しており、高級感のある素材感と佇まいは、大人の余裕すら感じさせる品格をもたらしています。

f:id:sechimo_getao:20220602162605j:image

 さすがは、デザイン業を生業とし、ものを見る目が養われている友人が選んだ一品だと、感嘆しましたが、この記事を読んだら「また真似したなぁ!」と怒られそうで‥🥹

f:id:sechimo_getao:20220602162628j:image

 いずれにしても、私が抱く夏スニーカーのイメージに限りなく近いことは間違いありません。

f:id:sechimo_getao:20220602162653j:image

 キャンパス地のスニーカーもいいけど、品格と高級感、そして爽やかさと大人の余裕をアピールしたい、なんとも欲張りなw、まもなく還暦になろうとしているおじさんの夏スニーカー‥

f:id:sechimo_getao:20220602162731j:image

 スタバのテラス席で、エスプレッソ アフォガード フラペチーノなんかを嗜みながら読書に興じ、脚元にはアディダス フォーラム 84 ロー ミニマニスト アイコン‥なんて‥‥、意味もなく気取った変なおじさんがいたら、それは私かもしれませんw😚

 

 

 

もはや芸術品の域! New Balance M1700JP

 過去の記事で、ニューバランスM991の履き心地の良さについて書きましたが、今でも数あるニューバランスのスニーカーの中で、1位2位を争う製品であると思っています。

 当然、それ以外のスニーカーも素晴らしく、ちょっと疲れや足のむくみを感じる時はM1300、長時間歩き さらに脱ぎ履きが多くなりそうな旅行などの時はM1400、ちょっとアクティブに軽快な感じが欲しい時はM996などと、それぞれの個性に合わせて、日々のスニーカーを履き分けています。

 その中でも特にM991は万能アイテムであり、軽快さと包み込むような安定性、さらに疲れを感じさせないクッショニングシステムから、自ずと出番が多くなってしまい、N-durance仕様のソール踵部には、ほぼ減りがみられないものの、アッパー部のヘタリが気になり始め、M991の再購入を検討していました。

 私が所有するニューバランスのスニーカーでは、M991が唯一ABZORB(アブゾーブ)と呼ばれるクッショニングテクノロジーが採用されていることから、同機能搭載の製品を中心に、ネット上の口コミ、レビューを眺めていたところ、特にM1700の評価が高いことがわかりました。

 しかし、フラッグシップ1000番代 最後のモデルであるM1700の、ハイテク然としたデザインと、非常に高い価格設定であるなどのことから、購入には今ひとつ躊躇いを感じ踏み切れずにいたのです。

 そんな時にJPカラー(表記はグレーとなっていますが、実際はM1300JPのスチールブルー)の限定モデル再販があり、メーカーサイトの写真をみて、これなら自分にも履けるかなと思い、かみさんに内緒で、ヘソクリ出費覚悟での購入に至りました。🤫

 New Balance M1700JP

f:id:sechimo_getao:20220305172211j:image

 送られてきた小包を開けて、現品を確認した最初の印象は、思ったより小さく感じたことと、ハイテク系スニーカーにありがちなゴテゴテ感が、左程でもないことにホッと胸を撫で下ろしたのでした。😙

f:id:sechimo_getao:20220305172238j:image

 ヌバックの質感が非常に高級感を醸し出し、ちょっと見ただけでも、細部にわたって作り込まれた感が伝わってくる、価格に相応する価値を有していることがわかります。

f:id:sechimo_getao:20220305172339j:image

 評判のクッション性能を確かめようと、早速履いてみたのですが、思いの外履き口が狭く、私のように一番上のシューレースホールまで使ってヒールロックにして履くユーザーには、ちょっと苦労することから、靴ベラは必需品となります。

f:id:sechimo_getao:20220305172316j:image

 ニューバランスに標準で付属するインソールは、なぜかチーピーなことから、こちらも“サポーティブリバウンドインソール”に交換済みで、我が家のニューバランスは、かみさんと娘のものも含めて、すべてニューバランス製のインソールに交換してあります。

f:id:sechimo_getao:20220306135918j:image

 現在の我が家のニューバランスです。

f:id:sechimo_getao:20220305172434j:image

 ニューバランス製品は、インソールを交換することで、明らかなパフォーマンスの向上がみられ、さすがはインソールメーカーをルーツとする会社だなと感心させられますが、でもちょっとだけ戦略的な感は否めません。😅

f:id:sechimo_getao:20220305172503j:image

 爪先にかけてボテっとした丸みのあるシルエットは、実際に履いてみると意外にもシャープさが出て、全体的にコンパクトな印象さえみられる不思議なスニーカーです。

f:id:sechimo_getao:20220305172627j:image

 最初はちょっと窮屈に感じた履き心地も、履いて数分もすると、シュータンや履き口周辺が足に馴染み、ミッドソールに使用されているENCAPが、程良く沈み込むことから得られるフィット感が、足を包み込むような心地良さを醸し出します。

f:id:sechimo_getao:20220305172656j:image

 他のニューバランス製品よりも反り返ったソール形状と、ABZORBの程良い反発力が、前方への推進力を生み、歩くのが楽しくなってきます。

f:id:sechimo_getao:20220305172537j:image

 軽快感こそM991が勝るものの、それを上回る総合的快適性や、高級感のある上品な佇まいは、所有していることの満足感を最大限に刺激し、ネットでみた口コミやレビューは、決して誇大されたものではなく、それは芸術的でもあり、まさに至高の価値があるスニーカーと評しても良いのではないかと感じました。

f:id:sechimo_getao:20220305172758j:image

 ちょっと高額ではありましたが、買って良かったと思わせるM1700‥‥でも、しばらくは倹約生活をしなくては‥‥お昼はカップラーメンとおにぎりで確定‥‥つらい〜😂

 

 

 

 

 

マイ ファースト アディダス! adidas GAZELLE

  私とアディダスの出会いは、もう40年以上も前の高校生の頃に遡ります。

 当時、サッカー部を中心に、私が所属していたラグビー部、さらには野球部などの体育会系の部活生徒の間で、圧倒的な人気を博していたシューズが、アディダスでした。

 サッカートレーニングシューズらしい、黒地に白三本ラインのサンバやガゼルを、練習時はもちろん、通学用としても、とても流行っていたのです。

 しかし、当時のアディダスは非常に高価で、学生の間でもステイタスのある存在であったことから、1年生であった私が着用しようものなら、怖い先輩達から生意気な奴と睨まれることは必至な状況でした。

 同じポジションであった先輩が怪我をして、1年生にもかかわらず、繰り上げレギュラーメンバーであった私は、やっとの想いでアルバイトで購入資金を蓄え、いざ購入という時に、ふと先輩達からの厳しい視線を考えてしまい、泣く泣く似た色のプーマのスエードを購入したのでした。

 その後もアディダスのスニーカーに対して、並々ならぬ想いが募り、3年生になってようやく手に入れたのが、青のスエードに白ラインのガゼルだったのです。

 大学生になって以降は、それまでの鬱屈した想いを晴らすように、アディダスのスニーカーを求め、買い漁るようになったのでした。

 adidas Gazelle

f:id:sechimo_getao:20220212164258j:image

 スエード地が一般的なガゼルでは、表革のモデルは珍しく、以前に紹介したadidas SKATEが、ガゼルの派生モデルにあると考えられ、当スニーカーがSKATEに酷似していることから、海外(イギリス)から並行輸入での購入を決心するに至りました。

f:id:sechimo_getao:20220212164420j:image

 日本では、Gazelleと書いてガッツレーとドイツ語発音が一般的ですが、英語発音のガゼルの方が、サバンナを軽快に翔る野生動物をイメージしやすいことから、私はガゼルと呼んでいます。

f:id:sechimo_getao:20220111112012j:image

 高級外車のBMWだって、以前はベー.エン.ベーとドイツ語発音が当たり前だったのに、ある頃を境に英語発音が一般的になり、今ではドイツ語発音に違和感さえ感じることに、如何に英語が私たちの生活の中で、固有のイメージすらも左右するくらいに浸透していることに気付かされます。

f:id:sechimo_getao:20220111112204j:image

 ガゼルによく似たスニーカーで、アディダス キャンパスがありますが、その外観上の一番の違いはアッパーが外羽根式か、内羽根式かになります。f:id:sechimo_getao:20220212164353j:image

 外羽根式は、コンバースのスニーカーや、バスケットシューズによく見られ、アディダスではスタンスミスやスーパースターあたりが、外羽根式スニーカーの典型ともいえます。

f:id:sechimo_getao:20220212164333j:image

 構造的にも、内羽根が軽量化に適していることから、ランニングシューズやサッカーシューズなどに多く用いられ、バスケットやテニスのように、屋内での急激なステップによる方向転換が強いられるスポーツには、なによりグリップ力とそれに耐えられる強度が求められることから、外羽根式が主として採用されているものと考えられます。

f:id:sechimo_getao:20220212173010j:image

 見た目にも、内羽根式にはシンプルでスマートなデザインが多く、外羽根式のスニーカーは、ゴツく堅牢なイメージがあると思います。

f:id:sechimo_getao:20220212164912j:image

 久しぶりにガゼルに足を通し、その軽さからくる心地良さに、思わず笑みが溢れてしまいました。

f:id:sechimo_getao:20220212164503j:image

 アディダスコレクターの中には、特にスエード製品にみられる多色展開に、魅力を覚える方も多いと思いますが、私は経年変化からくる皮革の履き皺などの味が好きなことから、どうしても白色ベースのものを選んでしまう傾向があります。

f:id:sechimo_getao:20220212164444j:image

 南欧の潮の香りがする街角のカフェで、心地良い日差しを浴びながら、パナシェなんかを嗜み読書に興じている、映画グラン・ブルー劇中のジャン・レノにような、さわやか系ワケありオヤジの足元に似合うスニーカーをイメージしていますので‥😚

f:id:sechimo_getao:20220111113412j:image

 いずれにしても、ガゼルの名に恥ない軽快な履き心地は、なんとなく歩く姿をも颯爽とさせるような気がします。

f:id:sechimo_getao:20220212164235j:image

 最近はちょっとした外出時のカバンとして、特にサコッシュを多用していますが、トートバックなんかに缶ビールを忍ばせて、海辺の公園をあてもなくブラブラと散歩したい、そんな気分にさせるスニーカーです。

 トートバック‥L.L. bean‥、新調しようかな?☺️

 

 

PS:今回の記事をアップして以降、数名からこのガゼルに問い合わせがありました。

 国内では非常に珍しい仕様のガゼルであることからですが、白地に赤のラインのガゼルのようなモデルは、ありそうで無いんですよね。

 またひとつ、自慢のコレクションになりそうです。☺️

 

 

南欧の空気感漂う‥adidas ITALIA

 先日、私のブログをみた古い友人から連絡がありました。

 その友人とは、公私ともに付き合いがあり、特に仕事では苦楽を共にしてきた、デザイナーを生業としている方なのですが、なにより趣味嗜好で共通することが多いことから、お互いに当時の会社からは転職し、別々の会社で働き始めてもなお、現在に至るまで家族ぐるみでのお付き合いをさせて頂いています。

 そんな友人から、私にうってつけのスニーカーがあり、譲って頂けるとのことから、送られてきたのがアディダス イタリアです。

 背格好や足のサイズも同じくらいでしたので、送られてきたイタリアは、違和感なく足にフィットしましたが、2003年復刻である当スニーカーは、ソールの減りこそ少ないものの、それなりのメンテナンスを要することから、約一カ月をかけて手入れと補修を施しました。

 今回は、その蘇ったアディダス イタリアを紹介します。

 adidas Italia 

f:id:sechimo_getao:20210923050012j:image

 イタリアは、1960年のローマオリンピックに向けてアディダスから発売され、同時に世に出たアディダス ローマとは、兄弟モデルとなっています。

f:id:sechimo_getao:20210922220414j:image

 アディダス都市シリーズばかり注目されていますが、実は国名シリーズも、数こそ少ないものの存在しており、特にイタリアには、珍しく側面の印字に筆記体が使われていることからも、当モデルへのアディダスの並々ならぬこだわりが、ひしひしと伝わってきます。

f:id:sechimo_getao:20210922221553j:image

 ローマは牛革製品であることに対して、イタリアはカンガルー革が採用されており、履き心地はローマより柔らかく、また、2003年に復刻された当モデルは、履き口が一枚革であることから、さらに軽やかな印象を受けます。

f:id:sechimo_getao:20210922220655j:image

 一枚革のスニーカーに、デザイナーらしいこだわりを持つ友人から、さらに送られてきた写真が以下のものです。

f:id:sechimo_getao:20210923091752j:image

 同じ一枚革の履き口で、最近一番のお気に入りだという、アディダス フォーラム 84 ロー ミニマリスト アイコン と、非常に長いネーミングのスニーカーですがw、バスケットシューズであるフォーラムを、余計なものを排除して、シンプル且つスタイリッシュにリファインされたモデルなんだそうです。

f:id:sechimo_getao:20210923095903j:image

 一枚革のスニーカーは、例えばコンバースジャックパーセルみたいなキャンパス地のスニーカーのように、軽やかさとシンプルな爽やかさを演出し、ミニマムなコーディネートに最適なアイテムです。

f:id:sechimo_getao:20210923094306j:image

 当復刻モデルに採用された踵のヒールタブや、暗い色調のモスグリーン色アクセントからは、ビンテージ 感が強調されており、どのアディダス・スニーカーよりも、ひときわ異彩を放っています。

f:id:sechimo_getao:20210922221251j:image

 スタイリッシュで都会的な雰囲気と、南欧の空気感を併せ持つアディダス イタリア‥、撮影には天候とロケーションにもこだわったつもりですが、うまく表現できているのかはわかりません。😅

f:id:sechimo_getao:20210923095653j:image

 一カ月に及ぶメンテナンスを通して、すっかり愛着が増してしまったアディダス イタリア‥

f:id:sechimo_getao:20210923095517j:image

 秋のカラッとした晴れの日に、颯爽と街歩きに履きたいと、想いを馳せているせっちもです。😌

 

 

 

こんな時代だから‥ adidas SUPER STAR

 今、世界中が極めて混沌としています。

 カオス‥ エントロピー‥ このような状態を表現する単語は、幾つもありますが、こと人間社会においては、いつの時代も不透明だったり不明確な状態、先行きの見通しが立たない漠然とした不安がある状態が、一定以上継続することに起因する社会的ストレスから、混沌とした雰囲気が醸成されるものと思います。

 今回のコロナウイルス蔓延に起因する混乱にしても、その発生経緯や、感染後の病状に関する不確定な情報、未知のウイルスに対する対処や治療法が明確に確立していないことに対する不安など、様々な不確定な情報が錯綜したことによるものが大きいと考えています。

 ブログの主旨に逸れますので、意識的に政治的な話題は避けていますが、例として前安倍政権やトランプ政権が、今でも再登板を待ちわびる一定数の向きがある理由が、両政権に共通するものとして、大衆に向けた明確でわかりやすい政策と、明るい将来像を適宜アナウンスしてきたからだと評価しています。

 しかし、選挙前や選挙中にキャッチーな耳触りの良い言葉を並べて当選し、政権の中枢にいてもなお、同じ手法で大衆心理をコントロールしようとする政治家は、昔から陳腐な存在で特に珍しくもなく、経済政策に陰りが見えたり、自然災害などの不測な状況から、大きく舵を切らなくてはならない時に、往々にしてその場しのぎの言葉選びで、さらなる混沌を招いてしまう、結局何がしたいのかわからない、“How”と“ Do”を明確に示せない 時のリーダーが、結局は政権の終焉を早める要因となる‥

 以前にも書きましたが、人や物事の本質は、良い時ではなく悪い時にこそ見えてきます。こんな時代だからこそ、見えてくるものが多くあると思います。

 物事の本質を見極める、眼を養う好機(チャンス)にあると考えて、将来に向けた準備期間と思い日々過ごしています。

 そんなわけで今回は、非常にわかりやすく、ある意味スニーカーの本質を代表する存在、アディダスのスーパースターを紹介します。

adidas SUPER STAR 

f:id:sechimo_getao:20210826215925j:image

 無理やりなフリで申し訳けありませんが(笑)、 先日コロンを購入するために、行き付けである上野アメ横にある商品を雑多に陳列した いかにも有りがちな化粧品店へ行った時に、顔見知りである、私より年上の初老の店主から「おっ!今日はアディダスかい?アディダスはいいねぇ、飽きないよねぇ。」と声をかけられたのです。

 オリンピックの話や台風、コロナ渦、緊急事態宣言下での厳しい売り上げなどの話題で盛り上がっていた最中に、私が履いていたアディダス カントリー をさも嬉しそうに眺めながらの言葉でした。

 店主の足元には、さりげなくアディダス スーパースターが‥

 数あるスニーカーの中でも、誰が見ても一目でアディダスとわかる明確さと、オールドスクール感をそのまま形にしたようなデザイン‥

f:id:sechimo_getao:20210826220406j:image

 それだけに主張が強く、コーデには決して子供っぽくならないように気を付けています。

f:id:sechimo_getao:20210826220343j:image 

 アディダスでは、カントリー、スタンスミス に並び、代表格的な存在でもあります。

f:id:sechimo_getao:20210826220433j:image

 以前、スタンスミス の時にも書きましたが、本来この手のスニーカーには苦手意識があり、スーパースターは20代半ばに履いて以来の購入となります。

f:id:sechimo_getao:20210826220515j:image

 爪先を守るシェルトゥと呼ばれるラバー製の仕様や、バスケシューズ特有のフラットで厚みのあるソールが、足を大きく見せてしまうことに抵抗があったからで、それは今でも変わりません。

 ですから、同じアディダスのフォーラムだったり、ナイキのエアジョーダンなんかは、他人が履いているのをみてカッコいいと思うことがあっても、自分が履くことを想定するには至らないのです。

f:id:sechimo_getao:20210827161215j:image

 Run-D.M.Cが、80年代の音楽ヒップホップシーンにおけるアイコンとして、スーパースターをメンバーが履いた逸話は有名ですが、それ以来ストリートカルチャーのイメージが強くなり過ぎてしまったことも、苦手意識の一因であったと思います。

f:id:sechimo_getao:20210828111411j:image

 しかし、前記のアメ横の店主に触発されたことから、まもなく還暦を迎えようとする歳になり、改めて自分らしく履きこなしてみたいと思ったのでした。

f:id:sechimo_getao:20210826220605j:image

 苦手である筈であった、バッシュ特有  厚目のソールの、程良い重さがもたらす安定感.安心感は、非常に心地良いものがあります。

f:id:sechimo_getao:20210826220657j:image

 意識していなかったのですが、購入して以降、着用率が高いことを娘に指摘されたことから、こんな時代だからこそ、苦手意識を超越して、改めて歴代の名作スニーカーの良いところ、本質を探るのもいいかな、なんて想わせる逸品です。

f:id:sechimo_getao:20210826220637j:image

 でも、やっぱり‥これがギリかな?😅

 

 

 

束の間の晴れの日に‥ adidas HANDBALL SPEZIAL

 現在コロナウィルスの蔓延で世界的な混乱と自粛ムードにあり、なんともスッキリしない日々を過ごしている方も多いと思います。

 かく云う私も昨年は闘病生活を送り、今春から仕事にも復帰して心機一転頑張っていこうとした矢先に出鼻を挫かれた感じがして、なんともモヤモヤした感じが払拭できずにいます。

 先日再開したばかりのシネマイクスピアリに、ずっと観に行きたかった「フクシマフィフティ」を観てきました。

 原作の門田隆将著ノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎福島第一原発」は読んでいたのですが、原作を忠実に再現されている作品で、人や物事の真価って良い時には見えづらく悪い時にこそ表出するものであることを改めて想い起こしてくれる作品であり、映画のプロモーションにもあったように現代を生きる全ての日本国民に観て欲しいと思います。

 こんなカオスな時はいつの時代も混乱に乗じた様々な思想や自益を優先した動きが活発化し、「人」としての本質が問われ、最後は品性・品格を失わなかった国家や社会が生き残るというのが私なりの歴史感です。

 ネットなどの言論空間では、様々な批判や思想が流布していますが、「フクシマフィフティ」などを観ると誠実に生きることの尊さを再認識させてくれます。

 いずれにしてもやっぱりストレスを感じるのが本当のところですよねー^ ^;

 梅雨に入り鬱陶しさが増して‥束の間の晴れた日に、ちょっとだけ人混みを避けて出かけたい、それもお気に入りのスニーカーを履いて‥なんて考えていたところネットでふと目に留まったスニーカーがありました。

 adidas Handball Spezial 

f:id:sechimo_getao:20200621191307j:image

 アラフィフを意識して以降、どうしても落ち着いた色調のスニーカーばかり購入していて、いつの間にか寒色系ばかりになってしまい気分転換を図る為にも暖色系のスニーカーを探していたところでした。

f:id:sechimo_getao:20200621191439j:image

 以前にも書きましたが、アディダスでは現在スペツィアル(ドイツ語発音で英語ではスペシャル)ラインというものを設け、歴代のスニーカーで隠れた名作を随時復刻しており世界的にも人気を博していますが、プロのハンドボール選手用のスニーカーである当スニーカーは、そもそもハンドボールにプロがあったなんて知る由もない私達日本人には当然馴染みのないシリーズになります。ネーミングもそのまんまのハンドボールですしねw

f:id:sechimo_getao:20200621191504j:image

 GazelleやCampus、Sambaに近いスニーカーで、肩の力を抜いて履けそうな雰囲気を醸し出しています。

f:id:sechimo_getao:20200623132230j:image

 いつもなら見過ごしてしまうタイプのスニーカーですが、淡いクールグレーのヌバックと目が醒めるようなオレンジのラインのコントラストに「あっこれ欲しい!」と思わずにはいられませんでした。

f:id:sechimo_getao:20200621191532j:image

 しかしこのカラーは日本での発売はなく、前回のローマに続き並行輸入代行業者さんを通じての購入となり、ローマはスウェーデンから今回のハンドボール スペツィアルはイギリスからの購入になります。

 コロナの影響から3週間程待たされましたが、こんなに手軽に並行輸入品が手に入るなんて本当に便利な世の中になったと思います。

f:id:sechimo_getao:20200621191606j:image

 さてこのハンドボール、やっぱりシューレースが‥‥標準ではクールグレーの半丸紐?みたいなのが装着されており、白の平紐に変えてみました。結果はよりビンテージ 感が増したような気がします。^ ^b

f:id:sechimo_getao:20200626161927j:image

 足入れ感も良くやっぱりアディダスは軽く感じます。ヌバックレザーのスエードの質感もこれからの季節にバッチリです❗️

 My adidas 

f:id:sechimo_getao:20200626161519j:image

 私の中ではニューバランスダスティン・ホフマン主演の映画「マラソンマン」のイメージで秋冬(ダスティン・ホフマンは、実際にはアディダスを履いて登場しています。あくまでもイメージですw)、アディダスはやはり映画「ライフ・アクアティック」(劇中で特注のズィスーエディションのローマが出て来ます。これがとにかく手に入りません。)にあるような海を彷彿とさせるところから春夏といった感があります。南欧プロバンスの空気感ってところですかね?w

f:id:sechimo_getao:20201202065537j:image

f:id:sechimo_getao:20201202065554j:image

f:id:sechimo_getao:20201202065601j:image

 今回も自分への父の日プレゼントを兼ねての購入でしたが、かみさんと娘からは「また買ったの?靴ばっかりで部屋がいっぱい!邪魔ぁ😠」と怒られました。

 ところが実際に履いて一緒に出掛けた時には一転して「なかなか良いじゃん👌」と好評価を貰うに至ったのでした。^ ^v

f:id:sechimo_getao:20200626162103j:image

 次は古い友人達と飲みに行って、早く自慢したいと考える なんとも子供染みたアラシスです。🍺😙