せっちも 徒然雑記

50代半ばの全然不惑じゃない道楽親父が、思い付いたことをただ徒然記するブログです。

マイ ファースト アディダス! adidas GAZELLE

  私とアディダスの出会いは、もう40年以上も前の高校生の頃に遡ります。

 当時、サッカー部を中心に、私が所属していたラグビー部、さらには野球部などの体育会系の部活生徒の間で、圧倒的な人気を博していたシューズが、アディダスでした。

 サッカートレーニングシューズらしい、黒地に白三本ラインのサンバやガゼルを、練習時はもちろん、通学用としても、とても流行っていたのです。

 しかし、当時のアディダスは非常に高価で、学生の間でもステイタスのある存在であったことから、1年生であった私が着用しようものなら、怖い先輩達から生意気な奴と睨まれることは必至な状況でした。

 同じポジションであった先輩が怪我をして、1年生にもかかわらず、繰り上げレギュラーメンバーであった私は、やっとの想いでアルバイトで購入資金を蓄え、いざ購入という時に、ふと先輩達からの厳しい視線を考えてしまい、泣く泣く似た色のプーマのスエードを購入したのでした。

 その後もアディダスのスニーカーに対して、並々ならぬ想いが募り、3年生になってようやく手に入れたのが、青のスエードに白ラインのガゼルだったのです。

 大学生になって以降は、それまでの鬱屈した想いを晴らすように、アディダスのスニーカーを求め、買い漁るようになったのでした。

 adidas Gazelle

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 スエード地が一般的なガゼルでは、表革のモデルは珍しく、以前に紹介したadidas SKATEが、ガゼルの派生モデルにあると考えられ、当スニーカーがSKATEに酷似していることから、海外(イギリス)から並行輸入での購入を決心するに至りました。

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 日本では、Gazelleと書いてガッツレーとドイツ語発音が一般的ですが、英語発音のガゼルの方が、サバンナを軽快に翔る野生動物をイメージしやすいことから、私はガゼルと呼んでいます。

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 高級外車のBMWだって、以前はベー.エン.ベーとドイツ語発音が当たり前だったのに、ある頃を境に英語発音が一般的になり、今ではドイツ語発音に違和感さえ感じることに、如何に英語が私たちの生活の中で、固有のイメージすらも左右するくらいに浸透していることに気付かされます。

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 ガゼルによく似たスニーカーで、アディダス キャンパスがありますが、その外観上の一番の違いはアッパーが外羽根式か、内羽根式かになります。f:id:sechimo_getao:20220212164353j:image

 外羽根式は、コンバースのスニーカーや、バスケットシューズによく見られ、アディダスではスタンスミスやスーパースターあたりが、外羽根式スニーカーの典型ともいえます。

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 構造的にも、内羽根が軽量化に適していることから、ランニングシューズやサッカーシューズなどに多く用いられ、バスケットやテニスのように、屋内での急激なステップによる方向転換が強いられるスポーツには、なによりグリップ力とそれに耐えられる強度が求められることから、外羽根式が主として採用されているものと考えられます。

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 見た目にも、内羽根式にはシンプルでスマートなデザインが多く、外羽根式のスニーカーは、ゴツく堅牢なイメージがあると思います。

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 久しぶりにガゼルに足を通し、その軽さからくる心地良さに、思わず笑みが溢れてしまいました。

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 アディダスコレクターの中には、特にスエード製品にみられる多色展開に、魅力を覚える方も多いと思いますが、私は経年変化からくる皮革の履き皺などの味が好きなことから、どうしても白色ベースのものを選んでしまう傾向があります。

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 南欧の潮の香りがする街角のカフェで、心地良い日差しを浴びながら、パナシェなんかを嗜み読書に興じている、映画グラン・ブルー劇中のジャン・レノにような、さわやか系ワケありオヤジの足元に似合うスニーカーをイメージしていますので‥😚

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 いずれにしても、ガゼルの名に恥ない軽快な履き心地は、なんとなく歩く姿をも颯爽とさせるような気がします。

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 最近はちょっとした外出時のカバンとして、特にサコッシュを多用していますが、トートバックなんかに缶ビールを忍ばせて、海辺の公園をあてもなくブラブラと散歩したい、そんな気分にさせるスニーカーです。

 トートバック‥L.L. bean‥、新調しようかな?☺️

 

 

PS:今回の記事をアップして以降、数名からこのガゼルに問い合わせがありました。

 国内では非常に珍しい仕様のガゼルであることからですが、白地に赤のラインのガゼルのようなモデルは、ありそうで無いんですよね。

 またひとつ、自慢のコレクションになりそうです。☺️