ここ一年ほどの間に、古い友人二人から、「○○(せっちもの本名)はいつもカントリーを履いていたよね」と云われてしまいました。
以前にも書きましたが、確かにアディダス カントリーは、一番に履き潰しては新調するを繰り返してきたスニーカーでして、なにがそんなに良いのかと聞かれても返答に困るくらい、変哲のないランニングシューズなんですが、白地に緑色のラインアクセントと踵にまで捲り上がったヘリンボーンパターンの飴ゴム、爪先と踵のバックスキンの切り返しなどが、なぜかとにかく好きでたまらないのです。
初めて履いたのが大学生の頃ですから、優に40年近く、常に私の足元を飾り続けており、友人達が持つ印象は当然なのかなと思います。
しかしこのカントリー、意外にも復刻のサイクルが長いことから、買える時に購入しておかないと、履きたい時に履けないといった、なんとも口惜しい想いも散々してきたスニーカーでもあるのです。
6.7年前の復刻時に購入したカントリーを大切に履き続け、ソールの減りもほとんど無い良好なコンディションにあることから、今回の復刻は見合わせようと考えていましたが、アディダスサイトで欠品サイズが出始めると、妙な焦燥感に駆られはじめ、ついには「後悔先に立たず!」と身勝手な理屈で自分を納得させて購入するに至ったのでした。
adidas Country
我ながら意志の弱さが情けなく、呆れて何もいえませんが、配達された小包を開封して、真新しいカントリーを手にした時には、「やっぱり買って良かった!」と、心の底から本気で思えたのでした。
今復刻は、70年代のカントリーに近いデザインをコンセプトにリリースされ、ヒール部のトレフォイルロゴはあえて採用されていません。
履き口の差し色もなく、至ってオリジナルに忠実にシンプルにまとめられていますが、使用されている革の材質が、オリジナルのカンガルー革ではなく、ちょっと硬めのガラスレザーのような素材感から、ネットなどでの口コミでは、あまり良い評価は得られていませんでした。
しかし思い返すと、復刻の度に同じような評価が聞こえてきますが、それはフランス製のオリジナルと比較してのことであり、履き込んでエイジングが進み、風合いが出てきた頃には、左程、革の材質に左右されるような影響は無いものと考えています。
今回のカントリーがストック用として購入したわけではありませんので、どんどん履いて手入れも怠らず、足に馴染ませて、この世で無二のカントリーに育てて行きたいと思います。
レッドウイングのアイリッシュセッターや、パラブーツのシャンボードみたいに、エイジングの楽しみが得られるスニーカーって‥、もしかしたら、そんなところにもカントリーを選択する理由があるのかも知れません。
60歳の還暦を迎えたおじさんの足元を飾るアディダス カントリー…
共に歩んできた時の流れを感じさせ、若い世代にはない重みと 余裕のあるアメカジスタイルが これからのテーマかな?😌