せっちも 徒然雑記

50代半ばの全然不惑じゃない道楽親父が、思い付いたことをただ徒然記するブログです。

ジーン・ワイルダーとスティービー・ワンダー

 ジーン・ワイルダーという俳優をご存知でしょうか?

 ハリウッドを代表する喜劇俳優です。

 Gene Wilder

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 かの喜劇映画の巨匠メル・ブルックス監督の映画に数多く出演しており、大好きな俳優の一人ですが、惜しくも2016年8月に83歳でその生涯を終えられています。

 初めてジーン・ワイルダーを知ったのは メル・ブルックス監督作品「ヤング・フランケンシュタイン」で、本家フランケンシュタイン博士の曽孫の脳外科医が、曾祖父の名誉回復の為に同じく死者を蘇らせモンスターを作り出すといった内容で、設定からしてワクワクしちゃうような映画でした。

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 それからもメル・ブルックスジーン・ワイルダーの作品を数多く観てきましたが、なかなか日本では喜劇ということもあって高い評価が得られず、口惜しい想いをしたものでした。

 特に「大陸横断超特急」という映画が大好きで、監督はあのアーサー・ヒラー 音楽はヘンリー・マンシーニといった超豪華な製作陣での ジーン・ワイルダー主演のスペクタル・サスペンス・ドタバタコメディですが、公開時は本物の列車を駅に突っ込ませるシーンにのみクローズアップした、あたかも当時流行りのパニック・スペクタル映画をイメージさせるプロモーション(広告戦略としては映画の魅力がまったく伝えられず、邦国での興行は失敗だったと思います。)でしたが、内容は至ってコメディ・娯楽性が強く、脚本・編集が素晴らしい為、最後の駅に列車が突っ込むシーンなんてオマケみたいなものでした。(アーサー・ヒラー監督のwikiには、代表作として上位に記載されるくらいアメリカでは大ヒットしています。)

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 そもそも主役がスティーブ・マックイーンだったらギリギリで停車させるんでしょうけど、ジーン・ワイルダーですからw、あれこれまごついているうちに突っ込んじゃったってオチですしね。ww

 そんなジーン・ワイルダーの監督・主演作品で「The Woman in Red」という日本未公開の作品があります。

 なぜ日本で劇場上映しなかったのか、当時は配給会社の感性を疑い 大いに憤慨したものでした。

 この「The Woman in Red」のサウンドトラックは、あのスティービー・ワンダーの全曲書き下ろしで、ディオンヌ・ワーウィックとのデュエット曲まであるサントラとは思えない超豪華なアルバムです。

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 更には名曲「心の愛」(I Just Called to Say I Love You)が、このアルバムで収録リリースされたにも関わらず、サントラであることから 当初はこの曲の認知度が極めて低く、一般に知れ渡るまでに随分時間を要すこととなり、アカデミー歌曲賞ゴールデングローブ賞まで授賞されたのに、相変わらず配給・劇場公開無しと、すべてに於いてお粗末なプロモーションに愕然としたものです。

 私の敬愛するジーン・ワイルダーと、同じく中学1年生の時に人生初になる洋楽のレコード(愛するデューク・SP盤)を購入するくらい大好きなスティービー・ワンダーの夢のコラボなのに‥‥今考えても悔しいです!

 で、サントラ盤「The Woman In Red」ですがw、意外に知られていない名盤なんです。

 流石はスティービー・ワンダーと唸らされるくらいの名曲ばかりで駄作が一切無し! 映画の方もずっと経ってからDVDで観賞し期待通りでしたが、やはりスティービー・ワンダーの方がここは一枚上手かなと思わせる完成度です。

 映画のロマンティックコメディに合わせた構成ですが、全体的にはクリスマスソングが一切ないにも関わらず この時期にピッタリの心に染みるアルバムです。

 毎年クリスマスが近くなるにつれ、何故か聴きたくなって車にCDを持ち込んでいます。(今はiPhoneですね。)

 先日も車内で聴いていたところ娘から好評だったことから、もっとこのアルバムの良さを広く知って貰いたくて記事にしてみました。

 しかし今思い起こしても本当に‥悔しいです❗️(ザ・ブングル風 古っw)